第1表「総合的な援助の方針」の書き方|チームで共有する方向性の書き方

· 株式会社狼煙

居宅サービス計画書の第1表には、一般に、利用者・家族の生活に対する意向や、総合的な援助の方針などが記されます。このうち「総合的な援助の方針」欄は、支援に関わるチーム全体が同じ方向を向くための土台となる欄です。この記事では「総合的な援助の方針」欄に絞り、書き方の考え方とNG例・改善例を整理します。様式の細部・欄の名称や区切りは事業所・保険者により運用が異なる場合があるため、詳細は所属事業所の様式をご確認ください。

この記事の要点

  • ・「総合的な援助の方針」欄は、支援チームが共通の方向性を持つための土台
  • ・利用者の意向をふまえ、抽象的すぎない具体性のある言葉で書く
  • ・緊急時の対応方針・連絡先などチームで共有したい事項を添える
  • ・第2表のニーズ・目標、第3表の週間計画と矛盾しないようにする
  • ・様式・欄の区切りは事業所・保険者により運用が異なる場合がある

「総合的な援助の方針」欄の位置づけ

第1表は、利用者・家族の生活に対する意向や、総合的な援助の方針などを記す様式です。このうち「総合的な援助の方針」欄は、複数の事業所・職種が関わる支援チームが、共通の方向性を持って動けるようにするための欄という位置づけです。

第2表以降で具体的なニーズ・目標・サービス内容を積み上げていく前提として、まずチーム全体で共有しておきたい大きな方向性をここに書きます。

書き方の考え方

総合的な援助の方針は、利用者本人の意向をふまえつつ、抽象的すぎない言葉で書くと、チームのメンバーが読んでも同じ方向を向きやすくなります。「安心して暮らせるよう支援する」だけでは具体性に欠けるため、どのような暮らしを目指すのか、どんな点に留意して支援するのかを、もう一段具体的に書くのがコツです。

また、緊急時の対応方針や連絡先(家族・主治医・関係機関など)を、チームで共有しておきたい情報としてこの欄に記載することも一般的です。緊急時にどこに連絡し、誰がどう動くかが分かるようにしておくと、いざというときの対応がスムーズになります。

  • ✓ 利用者本人の意向をふまえ、抽象的すぎない具体性のある言葉にする
  • ✓ 支援チーム全体が同じ方向を向けるように書く
  • ✓ 緊急時の対応方針・連絡先など、チームで共有しておきたい事項を添える

第2表・第3表とのつながり

総合的な援助の方針は、第2表のニーズ・目標や、第3表の週間サービス計画と矛盾しないようにする必要があります。第1表で示した方針が、第2表以降の具体的な計画にきちんと落とし込まれているかを見比べておくと、計画全体の一貫性が保てます。第2表の書き方は別記事で詳しく解説しています。

NG例と改善例

総合的な援助の方針でつまずきやすいのは、誰が読んでも同じ意味に取れないほど抽象的になってしまうことです。次の表で、よくあるNG例と改善の方向性を確認してください。

よくあるNG例 → 改善の方向性

NG例なぜ弱いか改善の方向性
安心して暮らせるよう支援する抽象的でチームの行動指針にならない自宅での転倒リスクに留意しながら、住み慣れた環境で自分らしい生活を続けられるよう支援する
みんなで協力して支援する誰が何をするか具体性がないサービス事業所・家族・主治医が情報を共有しながら、体調変化に早期に気づける体制で支援する

この作業に使えるツール

よくある質問

Q. 「総合的な援助の方針」には何を書けばよいですか?

A. 利用者本人の意向をふまえた支援の大きな方向性を、支援チーム全体が読んで同じ方向を向けるように書きます。緊急時の対応方針や連絡先を添えることも一般的です。

Q. 緊急時の対応は必ず書く必要がありますか?

A. 必須かどうかは事業所・保険者の運用により異なる場合がありますが、チームで共有しておきたい情報として記載しておくと、いざというときの対応がスムーズになるため、一般的に記載が推奨されます。

Q. 第2表とはどう関係しますか?

A. 第1表で示した総合的な援助の方針は、第2表のニーズ・目標や第3表の週間計画と矛盾しないようにする必要があります。第1表の方針が第2表以降に具体的に落とし込まれているかを見比べておくと計画全体の一貫性が保てます。

Q. 様式は決まっていますか?

A. 基本的な考え方は共通していますが、欄の名称や区切り方など様式の細部は事業所・保険者により運用が異なる場合があります。実際の記載は所属事業所の様式・最新の運用に合わせてください。

続きは「第1表 総合的な援助の方針 文例ナビ」で

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