課題整理総括表の書き方|情報の整理からニーズ導出までの手順

· 株式会社狼煙

課題整理総括表は、アセスメントで集めた情報を整理し、ニーズを導き出す根拠を目に見える形にするための様式です。法定の必須様式ではないため、使ったことがない・見たことはあるが使い方がよく分からない、というケアマネジャーも少なくありません。この記事では、課題整理総括表の位置づけと、情報の整理からニーズ導出までの手順を整理します。欄の名称や様式は研修・事業所により差があるため、詳細は所属事業所の案内をご確認ください。

この記事の要点

  • ・課題整理総括表は法定の必須様式ではなく、ニーズ導出の根拠を可視化する補助様式
  • ・欄の名称・区切りは様式により異なるが「現状→要因→見通し→ニーズ」の流れが一般的
  • ・手順は①情報整理②見通し③ニーズの言語化の三段階で進める
  • ・いきなりニーズを書かず、情報→見通しの順で根拠を残す
  • ・導いたニーズは第2表の「生活全般の解決すべき課題」欄につながる

課題整理総括表とは(法定の必須様式ではない)

課題整理総括表は、法定の必須様式ではなく、アセスメント(課題分析)の結果を整理し、ニーズを導き出す根拠を可視化するための様式です。研修や事業所内でのアセスメント力向上を目的に用いられることが一般的で、必ず作成しなければならない書類ではありません。

「使わなければならない」ものと誤解されがちですが、実際には情報整理の補助ツールという位置づけです。使うかどうか、どの様式を使うかは、所属事業所の方針や研修での位置づけによって異なります。

欄の考え方(一般的な整理)

欄の名称や区切り方は様式によって差がありますが、一般的には次のような要素で構成されます。「自立した日常生活を阻害する要因(現在の状況)」「その要因をどう捉えるか」「改善・維持の可能性(見通し)」「備考」「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」といった流れです。

課題整理総括表の欄の考え方(様式により名称・区切りが異なる場合あり)

書くことの目安
現在の状況自立した日常生活を阻害している要因の現状
要因の捉え方その要因が生じている背景・理由
見通し改善・維持・悪化予防の可能性についての見立て
備考見通しを立てるうえで補足しておきたい情報
生活全般の解決すべき課題(ニーズ)整理した情報から導いたニーズの言語化

使い方の手順

使い方の大きな流れは、①アセスメントで得た情報を要因ごとに整理する、②その要因が改善・維持・悪化予防のいずれに向かいそうかの見通しを立てる、③見通しをふまえてニーズを言語化する、という三段階です。

いきなりニーズを書こうとすると、根拠のあいまいな課題になりがちです。情報→見通し→ニーズという順に手を動かすと、なぜそのニーズに至ったかが後から見ても分かる形で残ります。

  • ✓ ①アセスメントの情報を、阻害要因ごとに整理する
  • ✓ ②改善・維持・悪化予防のいずれに向かいそうか見通しを立てる
  • ✓ ③見通しをふまえてニーズを言語化する

記入例のイメージ

以下は考え方を示すための一般的な記入例です。実際の記載は、本人の状態やアセスメントの内容に応じて調整してください。

情報→要因の捉え方→見通し→ニーズの記入例(一般的なイメージ)

現在の状況見通し導かれるニーズ
室内の移動時にふらつきがあり、転倒への不安を訴えている手すりの設置と歩行練習の継続で、自室内の移動は維持できる可能性がある転倒への不安なく、自室内を自分のペースで移動できる
服薬を自己管理しているが、飲み忘れが月に数回ある服薬支援を組み合わせれば、自己管理を維持できる見込みがある飲み忘れなく、必要な薬を確実に服用できる

第2表のニーズ欄へのつながり

課題整理総括表で言語化したニーズは、居宅サービス計画書の第2表「生活全般の解決すべき課題(ニーズ)」欄に反映していきます。情報の整理から目標・サービス内容までを一連の流れとして意識しておくと、計画全体に一貫性が生まれます。第2表の書き方は別記事で詳しく解説しています。

この作業に使えるツール

よくある質問

Q. 課題整理総括表は必ず作成しなければなりませんか?

A. いいえ。法定の必須様式ではなく、アセスメント結果を整理してニーズ導出の根拠を可視化するための様式です。使うかどうか、どの様式を使うかは所属事業所の方針によります。

Q. アセスメントとはどう違いますか?

A. アセスメントは情報を収集・分析する過程全体を指し、課題整理総括表はその結果を一定の型で整理し、ニーズを導く根拠を見える形にするための補助様式という位置づけです。

Q. 様式はどこで手に入りますか?

A. 様式は研修や事業所により異なる場合があります。所属事業所で使用している様式がある場合はそれに従い、ない場合は事業所の方針や研修での案内を確認してください。

Q. うまく書くコツはありますか?

A. いきなりニーズを書こうとせず、まず現在の状況・要因を整理し、改善・維持の見通しを立ててからニーズを言語化すると、根拠のある記述になりやすいです。

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